フランス・パリにて誕生した「エルメス(HERMÈS)」。
1837年に創業されバーキンやケリーなどバッグや財布、スカーフ、シェーヌ・ダンクルなどが有名なブランドではあります。また、近年のヴィンテージブームで「オールドエルメス」の注目度が高くなっております。
ヴィンテージブームがやってくる以前よりもエルメスで評価を受けているのが、「マルジェラ 期」に販売されていたお品物です。
エルメスではマルタン・マルジェラがデザイナーを務めていた時期があり、数々の名作を残しております。
今回は、人気が衰えることがない「エルメス マルジェラ 期(hermes margiela 期)」について説明させていただきます。
![インポートブランド買取アドバイザー画像](https://lifeonline.jp/wp-content/uploads/reply-import.jpg)
メゾンマルタンマルジェラ(現メゾンマルジェラ)の創業者であり、世界を代表するマルタン・マルジェラ。
2008年にファッション界から引退してしまった彼ですが、エルメスのデザイナー期でもファッションの世界に多くの革命を起こし、その影響で今でもエルメスのマルジェラ期はコレクターをはじめ、様々な方が探されています。
「エルメス黄金期」とも称された、マルジェラが齎したエルメスでの偉業にフォーカスします。
エルメス マルジェラ期とは?
![エルメス マルジェラ期とは? 画像](https://lifeonline.jp/wp-content/uploads/column/about-hermes/hermes-margiela-imag02.jpg)
「エルメス マルジェラ 期」とは、マルタン・マルジェラがエルメスのレディースのプレタポルテデザイナーを務めていた1997年〜2003年(1998年秋冬コレクション〜2004年春夏コレクション)の期間を指します。
マルジェラが掲げる、反モードの精神と脱構築(デコンストラクション)、解体再構築の実験的といった独自のデザイン哲学とアヴァンギャルドなスタイルを、ラグジュアリーブランドであるエルメスへと落とし込んだことによって当時のファッション業界に大きな影響を与えました。
今ではファッションの定番となっている「二重巻き」のスタイルや、フロントに大きくVの切り込みが入った(ヴァルズ)トップスやワンピース、S字スカートはマルジェラがエルメスのデザイナー時代に生み出したデザインです。
マルジェラはどんなデザイナーよりも女性へ敬意を示し、デザインされていたことというエピソードも有名で、カラフルな色使いをせずに落ち着いたカラーパレットを使用し、シンプルだけれども女性らしくラグジュアリーを意識し、素材やシルエットにこだわりを持ち、最小限のデザインにてエルメスを表現したマルジェラ期のアイテムは今でも名作として、謳われる続けております。
![エルメス マルジェラ期 タグ 画像](https://lifeonline.jp/wp-content/uploads/column/about-hermes/hermes-margiela-imag06.jpg)
マルジェラ期 エルメスに見られるタグはマルジェラがエルメスの資料館にて「これがいい!」とのことで、昔に使用されていたタグを復刻したものです。
一部のアイテムに見られるタグ部分に見られる星のスタンプは常連、上顧客用へのアイテムだと言われております。
エルメス買取サービス
【厳選紹介】マルジェラ期の代表的なアイテム
今ではエルメスの定番となっているアイテムもマルジェラが手がけたものが多くなっております。
エルメス マルジェラ期に生まれた、マルジェラ期に展開された希少性のある代表的なアイテムをご紹介いたします。
【超希少】シェーヌダンクル マルジェラ期の魅力
![【超希少】シェーヌダンクル マルジェラ期の魅力 画像](https://lifeonline.jp/wp-content/uploads/column/about-hermes/hermes-margiela-imag03.jpg)
「シェーヌダンクル(Chaine Dancre)」は、1938年にエルメスの四代目社長のロベール・デュマが手がけたエルメス初となるジュエリーです。
船の錨をつなぐチェーンの形状を忠実に再現し独特の重厚感とクラシックな雰囲気を持ち、全てハンドメイドで仕立てられているため、今では入荷待ちが度々起こるエルメスの大定番のアクセサリーです。
そのシェーヌダンクルのマルジェラ 期は非常に人気を持ち、希少性の高さが伺えます。
マルジェラ自身が手がけたわけではありませんが、「マルジェラ期に展開されていた」という事で注目度は高くなっております。
シェーヌダンクル マルジェラ 期の特徴は「Hermès」刻印がスタンプされている所です。これは、マルジェラがデザイナーを務めていた頃に展開されていたシェーヌダンクルでしかみられません。
また、この時期にシェーヌダンクルも滑らかなデザインにアップデートされております。
【名作】ケープコッド マルジェラ期の魅力
![【名作】ケープコッド マルジェラ期の魅力 画像](https://lifeonline.jp/wp-content/uploads/column/about-hermes/hermes-margiela-imag04.jpg)
ケープコッドは1991年に当時デザイナーを務めていたアンリ・ドリニーが手がけた腕時計です。
元々は正方形の時計をデザインの予定でしたが、「長方形のケースに正方形を組み込む」というユニークな発想から生まれた。
ケースのラグには、エルメスのジュエリーでもおなじみのシェーヌ・ダンクル(錨のチェーン)を採用しております。
その中でも、マルジェラが考案した「ドゥブルトゥール(二重巻き)」のレザーストラップが人気を集めております。
「ドゥブルトゥール(二重巻き)」は、手首に2周巻くスタイルが特徴的でファッションアイテムとしても魅力的です。今ではエルメスを代表するアイコンともなっており、ケープコッド以外でもアップルウォッチやHウォッチ、ブレスレットでも定番となっておりますが、「ドゥブルトゥール(二重巻き)」を初めて採用したのがケープコッドであります。
マルジェラ期に販売されていたケープコッドはドゥブルトゥール初代ということもあり、ファンやコレクターにはたまらないお品物です。また、生産数も今よりは少なく、特に自動巻き時計は球数も限られていたため希少性の高いお品物ともなっております。
【名作】ヴァルーズシャツ マルジェラ期の魅力
![【名作】ヴァルーズシャツ マルジェラ期の魅力 画像](https://lifeonline.jp/wp-content/uploads/column/about-hermes/hermes-margiela-imag08.jpg)
エルメス マルジェラ期にて外せないアイテムが「ヴァルーズシャツ(Varruse shirts)」です。
大きくVの字に切り込まれた胸元が目を惹くデザインは、海兵が着用しているセーラージャケットから着想を得たと言われ、女性が髪を乱さずに上からも下からも脱ぎ着しやすいようにデザインされています。
その想いからでも、マルジェラがエルメスに落とし込んだ「女性への敬意」を感じられることができます。
コットンやリネン、レザーといった様々な素材にて展開されており、どの素材でも一枚にして仕立てられております。また、シーム(縫い目)が少ないという点でも着心地の良さ、体型も問わないため女性以外でも男性にも評価が高いため、「名作」と語り継がれております。
レザーで仕立てられたヴァルーズシャツは元々生産数も少ないため、二次流通も少なく希少性も高くなっております。
エルメス マルジェラ期その他の代表作
エルメス マルジェラ期 クロシェット
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エルメスと言えばレザーブランドと言うことでも名高いブランドであります。その中でマルジェラが手がけたのが「クロシェット(CLOCHETTE)」です。
「ケリーバッグ」に付いているカナデ(南京錠)のホルダーから着想を得て誕生したアイテムです。
クロシェットの内側部分にはキーリングが付いており、鍵を隠しながら持ち運びができるデザインとなっております。
もちろんそのままネックレスとしてコーディネートされる方が多く、今ではアクセサリーの定番としてカラーバリエーションも豊富に展開されております。
エルメス マルジェラ期 ドゥ ブル トゥール
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ケープコッドにて紹介させていただいた「ドゥ ブル トゥール(Double Tour)」は、フランス語で「二重巻き」という意味を持ちマルジェラが1998年に誕生させた二重巻のベルトです。
マルジェラらしい無駄を削ぎ落としたデザインで、エルメスを象徴する高品質なレザーを肌身で感じさせるアイテムであります。
ケープコッドに使用された際に爆発的な人気を持ち、今ではエルメスを代表するアイコンともなっており、エルメス×アップルウォッチでも採用されるほどとなっております。
マルジェラ期のエルメスが高評価な理由
エルメスは今までに様々なデザイナーを迎え、日本でも憧れのブランドとなっております。そんなマルジェラ期はエルメスの中で1997年〜2003年の6シーズン、20年以上も経っている今でも支持されているのは、一体何故なのでしょう。
なぜマルジェラ期のエルメスが高評価なのか?
![なぜマルジェラ期のエルメスが高評価なのか? 画像](https://lifeonline.jp/wp-content/uploads/column/about-hermes/hermes-margiela-imag07.jpg)
マルジェラがデザイナーを務めていたエルメスでは、ブランドの伝統を重んじたシンプルで洗練されたデザインを展開しました。
彼のエルメスでの仕事は、それまでの自身のデザインとは一線を画し、ミニマリズムやタイムレスなエレガンスを強調したコレクションが特徴的でした。
そのコレクションのほとんどがマルジェラらし個性的なデザインを持ちますが、流行に左右されないタイムレスなデザイン、ヴァルズシャツのような機能性と着心地のよさ、男女問わずに今でも着られる普遍的なデザインは数年経った今でも高い支持を得ております。
マルジェラは数々のエルメスのアイコンを生み出し、マルタンマルジェラというデザイナーの偉大さも相まって「エルメス マルジェラ期」は高い評価を持っております。
マルジェラ期の希少性と市場価値
エルメスのマルジェラ期は生産数も限られていた事や6シーズンの展開ということで非常に希少なコレクションでもあります。
さらに、20年以上も経過しているため年々少なくなってきていることに加え、ヴィンテージブームという事もあり、注目度も高くなっているため中古市場での相場も高騰しております。
そのため、コレクションとしてお持ちになる方以外でも、投資目的で持たれる方も増え、投資価値も上がってきている事も見受けられます。
ヴァルーズやドゥブルトゥース、レザーアイテムといったアイテムを中心に、状態の良いものは特に相場が高くなっております。
エルメス マルジェラ期の魅力と今後の価値
今回は「エルメスの黄金期」と称される「エルメス マルジェラ期」についてお伝えしてきました。
エルメスのマルジェラ期は、マルジェラの哲学が色濃く反映されたデザインのため、今も尚人気が衰えることがありません。コレクションとしての価値も高く、今後も中古相場が落ちることは少ないでしょう。
エルメス マルジェラ期のアイテムの購入や売却を検討中の方は、適正な価格で買取してくれる専門店を利用するのがおすすめです!
当店にはマルジェラ期をはじめとする、エルメスの知識を熟知したエルメス専門の買取アドバイザーが在籍しており、中でもマルジェラ期のアイテムは入荷後すぐに完売してしまうため、特に買取に力を入れているコレクションであります。
今回ご紹介させていただきましたシェーヌダンクルやケープコット、ヴァルーズをはじめアクセサリーやバッグ、レザーアイテムなど様々なお品物を高くお買取致しております。もちろんマルジェラ期以外のエルメスのお品物も大歓迎です。
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