ビズビム(visvim)のアイテムによく用いられる加工藍染め / Natural Indigo Dyeingについてご紹介いたします!
「藍染め」は馴染みのある言葉かもしれませんが、その仕組みを深く知っている人は少ないのではないでしょうか。この記事では、古くから世界の各地で行われてきた歴史ある染色方法、蓼藍(たであい)などの植物に含まれる色素を利用した「藍染め / Natural Indigo Dyeing」について詳しくご紹介いたします。ぜひこの機会にチェックしてみてください!

visvimのアイテムによく用いられる加工「藍染め / Natural Indigo Dyeing」についてご紹介

ビズビム(visvim)のアイテムによく用いられる加工「藍染め / Natural Indigo Dyeing」について 画像
ビズビム(visvim)のアイテムによく用いられる加工「藍染め / Natural Indigo Dyeing」について

藍染め / Natural Indigo Dyeing」とは、植物に含まれる色素を利用した染色方法ですが、同じく植物から色素を得る「草木染め」とは、染料の作り方が大きく異なります。植物から水溶性の色素を煮出して染料を得る「草木染め」に対し、「藍染め」の特徴的な藍色の色素である「インディゴ」は不溶性です。そのため染料を作るためにはアルカリ還元で色素を溶解する必要があり、この特有の工程を日本では「藍建て」といいます。

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「藍建て」の方法は大きく分けて、自然由来の醗酵菌を利用する「醗酵建て」と、化学的な還元剤を利用する「化学建て」の2つあります。どちらも、蓼藍(たであい)などの原料を醗酵させて得た「インディゴ」の色素で染色し、酸化させて青色にするという方法は同じです。しかし、どのような工程で「藍建て」するかで、色合いや仕上がりには大きく違いが出るといいます。
これまで多くのビズビム(visvim)のアイテムを染め上げてきた藍染工房「壺草苑(こそうえん)」(東京・青梅市)の職人、村田徳行さんは「目指すのは江戸時代の藍色。澄んだ、透明な色の層が幾重にも重なったような深い藍色は、濃いけれどサラッとして濁りがない。」と語り、藍染めだけにこだわり続けてきました。「試行錯誤をし尽して、これ以上というものはなかなかない」と語りながらも、現在も江戸時代に確立された技法や醗酵の方法、染め方で生まれる色に近づけたいと研究を続けています。

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日本で古くから行われている「醗酵建て」の工程は、蓼藍(たであい)の葉を乾燥・醗酵させ原料となる蒅(すくも)に、木灰汁(もくあく)や酒、麩(ふすま)、石灰を入れて仕込むことから始まります。それを朝と夕方に攪拌(かくはん)して、4日ほどで醗酵が始まり、石灰を追加していきます。そうして醗酵が十分に進み、木灰汁(もくあく)を入れてかさ上げをしたら1週間から10日目でようやく染められるようになります。
使用する原料や醗酵の仕方に決まりはないので、目指す色によって工房や職人ごとにノウハウがあり、それぞれで色合いに特徴が出るところが面白く、表情も豊かになります。決まった薬品を使う「化学建て」に比べて、醗酵の様子を見ながらの調整や管理などに多くの手間がかかりますが、それが豊かな色合いを表現し「醗酵建て」の魅力となっています。

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「藍建て」の前に準備しておく必要がある灰汁は、樫(かし)や欅(けやき)、櫟(くぬぎ)などの灰で作られます。酸化しないように保管され、それぞれの灰の状態を見極めて組み合わせます。湯を入れて冷めたら上澄みをとり、それを1週間ほどの時間をかけて4回繰り返し、一番灰汁から四番灰汁までとります。そのアルカリ濃度の違う灰汁を、藍の醗酵状態に合わせて使い分けます。質の良い灰汁であれば、色合いも良いものになり、染料の状態が安定するため、「灰汁」を準備する工程もとても大事な作業といわれています。
村田さんは「一律に藍を醗酵させるのではなく、よい醗酵状態を見極めて染める。その状態を長く保つように管理する。そのために大事なのが灰の質であり、ある人は灰で色が決まるとさえ言いました。」と語っています。

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スニーカーのように、キャンバスやレザー、ゴムなどさまざまな素材を使っているアイテムなどは、藍の醗酵状態が良いときでないと染めるのが難しいといわれています。人の手によって裁縫し組み立てられるからこそ、形にも個体差があり脂などが付着していることもあり、それが染色を難しくする要因となります。昔から伝わる自然の素材から生まれる「藍染め」と、現代のものづくりの技術を組み合わせ、これまでにない新しい製品を作り出していくため、職人たちは試行錯誤を繰り返し、たゆまぬ努力を続けています。

まとめ

ビズビム(visvim)のアイテムによく用いられる加工「藍染め / Natural Indigo Dyeing」についてご紹介しました!
自然由来の醗酵菌を利用する「醗酵建て」という方法の「藍建て」は、使用する原料や醗酵の仕方で仕上がりに大きく影響を与えます。また、「藍建て」に必要な樫(かし)や欅(けやき)、櫟(くぬぎ)などで作られる「灰汁」の質の高さで、良い色合いや染料の状態を安定させることができるため、「灰汁」を作る工程も大切なものになってきます。職人たちのノウハウやたゆまぬ努力が難しい藍染めを確立し、製品を生み出すことができるのです。そんな職人たちの想いがたくさん詰まったビズビム(visvim)の藍染めのアイテムを、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

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image source:visvim.tv

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