「コム デ ギャルソン」と聞くと、個性的な服を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
その唯一無二の世界観を生み出しているのが、デザイナーの川久保玲(かわくぼれい)です。
川久保玲は、普通じゃないことを恐れず、ファッションの枠をどんどん広げてきました。
こちらの記事では、川久保玲のこれまでの歩みや、ブランド「コム デ ギャルソン」の誕生、そして世界のファッション界に与えた川久保玲の世界観や人気アイテムなどを、わかりやすくご紹介していきます。

川久保玲の人と同じことをせずに自分の信じた道を静かに、でも力強く突き進む姿勢は、デザイナーやクリエイターたちに大きな影響を与えてきました。
ファッションに限らず、自分らしくありたいと願うすべての人にとって、川久保玲の生き方は大きなヒントをくれるはずです。
川久保玲とは何者か? – コムデギャルソンの創業者
「川久保玲」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
前衛的、独創的、常識にとらわれない、そんな言葉がぴったりのデザイナーかもしれません。
ファッション界では知らない人はいない存在ですが、
「名前は聞いたことあるけど、どんな人なんだろう?」と感じている方も多いのではないでしょうか。
こちらでは、そんな川久保玲の経歴や、コムデギャルソンの名前の由来について、ご紹介いたします。
プロフィールと経歴:慶應義塾大学からファッションの世界へ

1942年に東京で生まれた川久保玲(かわくぼ れい)は、日本を代表するファッションデザイナーであり、ブランド「COMME des GARCONS(コムデギャルソン)」の創業者として、世界的に注目される存在となっています。
川久保玲は、1960年に慶應義塾大学の文学部に進み、そこで西洋文化や美術についてじっくり学んだそうです。
大学を卒業した後は一度一般企業で働いていましたが、やがて自分の本当にやりたいこと、ファッションの道へ進む決心をして、1969年に自分のブランド「コムデギャルソン」を立ち上げました。
その後、国内での注目度が高まっていた1973年には、パリのコレクションに初めて参加し、そこで見せた独特で斬新なデザインは、世界のファッション業界に大きな衝撃を与えました。
川久保玲の作品は、「完璧じゃない美しさ」や「不完全さ」をあえて表現することで、新しい価値観を生み出しています。
慶應大学での教養や感性が、そのクリエイティブな発想の土台になっているのかもしれませんね。
ファッションの枠を超えて、常に新しい挑戦を続ける川久保玲さんの姿は、今もなお多くの人に刺激を与え続けています。
コムデギャルソン設立秘話:ブランド名の由来と初期の挑戦

川久保玲が1969年に設立した「コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)」は、当初は個人でスタートしましたが、1973年には株式会社として法人化し、本格的にファッション業界に挑戦を始めました。
ブランド名の「COMME des GARÇONS」はフランス語で「少年のように」という意味があります。
この名前には、性別や既成概念にとらわれず、自由でありたいという川久保玲さんの強い想いが込められており、男の子のように自由に、そして大胆に、自分のスタイルを追求してほしいというメッセージが込められています。
初期のコレクションは、黒を基調にしたモノトーンのデザインやシルエットも独特なものが多く、伝統的なファッションのルールを壊し、あえて不完全さやゆがみを取り入れたスタイルは、それまでの日本のファッション界にはなかった斬新さでした。
当時は「理解できない」と言われることも多かったものの、その大胆な挑戦が海外にも注目されるきっかけとなりました。

こうした川久保玲さんの挑戦は、今のファッションの常識を変える大きな一歩となり、コムデギャルソンは世界的に評価されるブランドへと成長していったのですね。
川久保玲氏の歴史
こちらでは、川久保玲の歴史について年表にしてご紹介いたします!
年代 | 出来事 |
---|---|
年代 | 出来事 |
1942年 | 川久保玲、東京に生まれる |
1960年代後半 | フリーランスのスタイリストとして活動開始 |
1969年 | 「コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)」設立、婦人服の製造・販売を開始 |
1973年 | 株式会社コムデギャルソン設立 |
1975年 | 東京コレクションに初参加 |
1978年 | メンズライン「コムデギャルソン・オム(COMME des GARÇONS HOMME)」発表 |
1981年 | パリ・プレタポルテコレクションに初参加、「黒の衝撃」と評され大きな話題を呼ぶ |
1982年 | パリに初のブティックをオープン |
1983年 | 毎日ファッション大賞受賞 |
1984年 | 「コムデギャルソン・オム・プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)」発表 |
1986年 | 「コムデギャルソン・ローブ・ド・シャンブル(COMME des GARÇONS ROBE DE CHAMBRE)」発表 |
1987年 | 「コムデギャルソン・ノアール(COMME des GARÇONS NOIR)」発表 |
米国ファッションデザイナーズ協議会(CFDA)より国際賞受賞 | |
1988年 | 「トリコ・コムデギャルソン(tricot COMME des GARÇONS)」発表 |
雑誌『Six(シックス)』創刊 | |
1991年 | 「コムデギャルソン・ジュンヤワタナベマン(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)」発表 |
1992年 | 「コムデギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT)」発表 |
川久保玲、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章 | |
1993年 | 「コムデギャルソン・パルファム(COMME des GARÇONS PARFUMS)」発表、香水分野へ進出 |
1997年 | 「こぶドレス」と呼ばれるコレクションを発表、再びファッション界に衝撃を与える |
英国王立美術大学より名誉博士号授与 | |
2002年 | 「プレイ・コムデギャルソン(PLAY COMME des GARÇONS)」発表 |
2004年 | ロンドンにコンセプトストア「ドーバーストリートマーケット(Dover Street Market)」オープン |
2008年 | H&Mとのコラボレーションコレクションを発表 |
2009年 | 「ブラック・コムデギャルソン(BLACK COMME des GARÇONS)」発表 |
2012年 | 川久保玲、CFDAより国際賞(Geoffrey Beene Lifetime Achievement Award)を再度受賞 |
2013年 | 「コムデギャルソン・ガール(COMME des GARÇONS GIRL)」発表 |
2017年 | ニューヨークのメトロポリタン美術館にて特別展「Rei Kawakubo/Comme des Garçons: Art of the In-Between」開催 |
2019年 | 日本国より文化功労者として顕彰される |
2020年以降 | Salomon(サロモン)など、様々なブランドとのコラボレーションを継続的に発表 |
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川久保玲氏のデザイン哲学とコムデギャルソンの世界観
川久保玲(かわくぼれい)のデザインは綺麗に整った形よりも、ちょっと歪んでいたり、はみ出していたり、どこか普通じゃない魅力があります。
こちらでは、川久保玲の伝統や常識にとらわれない自由なデザイン哲学と、コムデギャルソンの世界観について深掘りしていきます!
「反骨精神」と「黒の衝撃」:既存の美への挑戦

川久保玲とコムデギャルソンが世界にその名を知られるようになった大きなきっかけが、1981年のパリ・コレクションでのデビューです。
このとき話題になったのが、今でも語り継がれている「 黒の衝撃 」です。
当時のパリのランウェイといえば、華やかな色づかい、美しいシルエット、そしてエレガンスが主流でした。
そんな中、川久保さんが送り出したのは、穴が空いていたり、ほつれていたり、左右非対称だったりと、それまでの「美しい服」の常識を覆すようなスタイルで黒を基調にした服ばかりでした。
この斬新なルックは、当時のメディアや関係者から「ボロルック(ル・ルック・デコンストリュイ/壊れたルック)」と揶揄されるほど、強烈なインパクトを与えました。
「なぜ、こんなに壊れた服を?」と、多くの人が驚き、困惑し、時には批判さえあったと言います。
しかし、これはただ目立ちたかったわけではありません。
川久保玲が伝えたかったのは、ただ人をきれいに見せるためではなく「本当に美しいって、どういうこと?」という問いかけでした。
人と違うことを恐れず、自分の感性を信じて表現し続ける。その姿勢こそが、川久保玲のファッションの原点となっています。
川久保玲は、インタビューで「好きなものを作る、時代や流行には流されない」と語っており、流行や商業的な成功に流されることなく、毎回ゼロから新しいものを生み出すことにこだわっていました。
自分自身の過去作さえも壊して進化していくその姿勢には、強い“反骨精神”が感じられますね。

あのパリでの「黒の衝撃」だけでなく、今現在も川久保玲さんのデザインは世界のファッションの価値観を揺さぶり続けています。
コムデギャルソンは単なるブランドではなく、「思想をまとう服」として、多くの人に刺激を与え続けていますね。
ジェンダーレスと脱構築:ファッション界への影響

今でこそジェンダーレスなスタイルが当たり前になりつつありますが、
川久保玲のデザインは、何十年も前からスカートを男性モデルが着たり、肩幅の大きなジャケットを女性が堂々と着こなしたりと、「男性らしさ」や「女性らしさ」といった境界をあえて曖昧にするジェンダーレスなスタイルを数多く発表してきました。
たとえば、2013年秋冬のコレクションでは、性別を超えたシルエットの服が並び、ふんわりと広がるボリューム感、体のラインを隠す大胆なカット、男性にも女性にも見えるスタイリングなどが発表され、そこには「誰がどんな服を着たっていいじゃない」というメッセージが込められているように感じられました。
さらに注目すべきは、既存の服の形や構造を一度バラバラにして、まったく新しい形に再構築する「脱構築(デコンストラクション)」という手法です。
川久保玲は、シャツやジャケット、ドレスといったお決まりの形をあえて崩し、左右非対称にしたり、内側の構造を表に出したりすることで、服そのものの意味を問い直してきました。
たとえば、1997年の「Body Meets Dress, Dress Meets Body」コレクションでは、体のラインを大きくゆがめるようなパッドを使ったドレスが登場し、話題になりました。
まるで着る人の体が変形したように見えるその服は、「美しいシルエット」とされていたものへの真っ向からの挑戦でした。
川久保玲のこうした斬新な考え方や表現方法は、ラフ・シモンズやマルタン・マルジェラ、リック・オウエンスといった、次世代のデザイナーたちに大きな影響を与えており、性別や形の枠を飛び越えて、新しい美しさを探し続けるきっかけとなりました。

いま、ファッションの世界では「ジェンダーレス」や「ノージェンダー」がトレンドとして注目されていますが、川久保玲さんはそれを流行ではなく、ずっと前から「当然のこと」として取り入れてきました。
彼女の服づくりは、ただのスタイルではなく、「こうでなければいけない」という考えを壊し、自分らしく生きるための選択肢をそっと差し出してくれているのかもしれませんね。
ドーバーストリートマーケット:川久保玲氏が手掛けるコンセプトストア

川久保玲氏が手掛ける、ドーバーストリートマーケット(Dover Street Market)は、ただのセレクトショップとはちょっと違います。
そこはまるで、ファッション、アート、カルチャーがぐるぐる混ざった小さな美術館と実験室のような、独特の空間広がっています。
コンセプトは「Beautiful Chaos(美しいカオス)」で、店内には、川久保玲自身がセレクトしたブランドはもちろん、若手デザイナーのブランドから、アート作品や空間インスタレーションまでが共存しています。
ジャンルも時代もバラバラだけど不思議と一つの世界として成り立っているのが、ドーバーストリートマーケットの魅力です。
2004年にロンドンのドーバーストリートに最初の店舗をオープンしました。
そこからニューヨーク、東京、北京、ロサンゼルスなど世界各地に展開されており、それぞれ店舗でその都市ならではの文化や個性が出ています。
ドーバーストリートマーケットの魅力は、行くたびにお店の空気が変わっている面白さにあります。
東京店(銀座)に行ったことがある方なら、あのちょっと不思議で刺激的な空間に驚いたのではないでしょうか。
ディスプレイは頻繁に変わり、入っているブランドもシーズンごとに見直されているので、訪れるたびに新しい発見がある、そんな「動き続ける店」なんです。
川久保玲がこのストアに込めたのは、「服を売る」ことだけではなく、「新しいものを生み出す場」を作るという考え方です。
ファッション、アート、空間演出、すべてがフラットに混ざり合い、そこから何かが生まれていく。
まさに“マーケット”という名前がぴったりの場所ですね。
「ルールを決めず、自由に混ぜることで、新しいものが生まれる」
そんな川久保さんらしい哲学が、ドーバーストリートマーケットの“美しいカオス”にしっかりと息づいています。

ドーバーストリートマーケットは、ファッションに詳しくない人でも「なんか面白そう」と感じられる空間です。
「なんだかよくわからないけど、ワクワクする」
そんな感覚を味わいたいなら、ぜひ一度ドーバーストリートマーケットを訪れてみてくださいね。
川久保玲氏とコムデギャルソンの人気ラインとアイテム
こちらでは、川久保玲が手掛けるブランド、コムデギャルソン(COMME des GARÇONS)の人気ラインとアイテムをご紹介いたします。
01COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コムデギャルソン・オム プリュス)

コム デ ギャルソンの中でも、メンズファッション好きから特に注目されているのが「COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コム デ ギャルソン・オム プリュス)」です。
1984年にスタートして以来、テーラードをベースにしながらも、そこに大胆なカッティング、予想外の素材使い、装飾的なディテールを加えるなど、ちょっと変わっているところが魅力となっており、多くのファンを惹きつけています。
オム プリュスの魅力は何と言っても、シーズンごとにまったく違う顔を見せるところにあります。
たとえば、ある年はクラシックなスーツに大胆なカットや装飾を加えた「歪んだフォーマル」をテーマにしたり、また別の年には「未来の制服」のコンセプトをテーマにしたりと、毎回ワクワクするような発想で展開されています。
アイテムの特徴としては、アシンメトリーなジャケットや、パールや装飾のついたパンツ、ちょっとクセのあるシャツなど、普通のメンズ服にはないユニークさが魅力です。
オム プリュスは、川久保玲さん自身のアイデアが色濃く反映されており、メンズファッションの固定観念にとらわれず、自由な発想で“着る楽しさ”を教えてくれる存在です。
オム プリュスは、ちょっと人と違うものを着たい、自分だけのスタイルを楽しみたいという方におすすめのラインです。
- シーズンごとに異なるテーマのコレクションを発表
- ジェンダーや固定概念にとらわれないスタイル
- 大胆でテーマ性の強いデザインが特徴
- 川久保玲の世界観が最も色濃く反映されたライン
02PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コムデギャルソン)

「PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コム デ ギャルソン)」は、可愛らしいハートロゴのデザインがトレードマークの2002年に誕生したカジュアルラインです。
コム デ ギャルソンと聞くと、目のついた赤いハートのロゴを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
このハートロゴは、川久保玲とポーランド出身のアーティスト、フィリップ・パゴウスキー(Filip Pagowski)のコラボレーションにより生み出され、「遊び心のある大人のカジュアル」を象徴する存在として世界中で愛され続けています。
プレイ・コム デ ギャルソンの特徴は、何といってもそのシンプルで着やすいデザインにあります。
Tシャツやカーディガン、ボーダーカットソーといったベーシックなアイテムが中心ですが、胸元にちょこんとハートロゴがあるだけで、どこかおしゃれに見える、そんな魅力のあるブランドですね。
また、カラーバリエーションも豊富で、ユニセックスなデザインが多く、年齢や性別を問わず幅広い層に人気があります。
中でもTシャツとカーディガンは定番アイテムとして常に高い人気を誇り、「初めてのギャルソン」として手に取る人も少なくありません。
PLAY COMME des GARÇONS(プレイ・コム デ ギャルソン)は、カジュアルながらも、川久保玲さんらしい美意識と遊び心がつまったシリーズで、
日常に取り入れやすいシンプルなデザインで、「ちょっといいものを、さりげなく着たい」そんな方にぴったりのラインです。
- ハートのロゴがトレードマーク
- シンプルで親しみやすいデザイン
- ユニセックスなデザイン
- カラーバリエーションが豊富
03Wallet COMME des GARÇONS(ウォレット・コムデギャルソン)

コム デ ギャルソンの中でも、おしゃれ好きに密かに人気なのがWallet COMME des GARÇONS(ウォレット・コム デ ギャルソン)のラインです。
名前の通り、財布やカードケースなどの小物に特化したラインで、実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムがそろっています。
この財布シリーズは、無駄を削ぎ落としたフォルムに、ギャルソンらしい個性がさりげなく光っており、ミニマルだけど洗練された魅力があります。
また定番のブラックやネイビーのほか、レッド・グリーン・ゴールドなどのカラフルなモデルも多く、カラーバリエーションがとても豊富なのも特徴です。
デザインのバリエーションも幅広く、シンプルで飽きのこない「プレーン」や、ドット柄が印象的な「ポルカドット」、型押しのロゴがアクセントになる「エンボス」、カラーブロックが遊び心たっぷりな「インサイドアウト」シリーズなど、どれも「ちょっと人と違う財布を持ちたい」人にぴったりのウォレットです。
特に人気のモデルには、SA2100(ジップアラウンド型)やSA3100(コンパクトサイズ)などがあり、日常使いにちょうどよいサイズ感と収納力を兼ね備えています。
ファスナーの滑りや中の仕切りなど、細かな作りも丁寧で、長く使えるのも人気の理由のひとつです。
シンプルだけど、どこか他とは違う。そんな“さりげない個性”を持ったコム デ ギャルソンのウォレットは、男女問わず幅広い層から人気を集めています。
プレゼントにもぴったりなので、自分用はもちろん、大切な人へのギフトにもおすすめですよ。
- 財布・小物に特化したライン
- 豊富なカラーバリエーション
- 品質の高さと実用性がある
- サイズ・形のバリエーションが豊富
- ユニセックスで使いやすいデザイン
04BLACK COMME des GARÇONS(ブラック・コムデギャルソン)

BLACK COMME des GARÇONS(ブラック・コム デ ギャルソン)は、2008年にスタートした比較的新しいラインです。
コンセプトは、「コム デ ギャルソンのエッセンスを、より手頃に楽しめる」です。
ファンの間では「ギャルソンの入り口」としても親しまれており、価格が比較的安く手にとりやすいのが特徴です。
BLACK COMME des GARÇONS(ブラック・コム デ ギャルソン)の名の通り、アイテムは黒を基調としたデザインが中心で、黒という色を通して、コム デ ギャルソン独自の空気感を表現し、シンプルでありながらもどこか個性を感じさせてくれます。
定番アイテムには、ゆったりシルエットのシャツやカットソーや、独特な切り替えや立体感のあるパンツ、シーズンごとに登場するコラボTシャツやプリントアイテムなど、気取らず着られて、でもちょっと人と差がつくような服がそろっています。
BLACK COMME des GARÇONS(ブラック・コム デ ギャルソン)は、ベーシックだけど、どこかクセがある、そんな魅力のあるブランドです。
ファッションに敏感な若い世代や、ギャルソンに興味はあるけど「どこから入ればいいかわからない」という人にもおすすめのラインです。
- “黒”を基調としたデザイン展開
- 手に取りやすい価格帯
- シンプルな中にギャルソンらしい個性がる。
- ユニセックスなデザインが多く、カジュアルにもモードにも着こなせる
- シーズン毎にコラボアイテムが登場する

コムデギャルソンのラインには、それぞれに異なる個性と魅力があります。
川久保玲の手掛けるラインは、ファッションをもっと楽しく、もっと自由にさせてくれるアイテムが沢山あるので、どのラインを選んでも、自分らしいスタイルがきっと見つかるはずです。
気になったところから、少しずつギャルソンの世界に触れてみてくださいね。
川久保玲氏と他ブランド・デザイナーとの関係性・コラボレーション
川久保玲の創造力はコム デ ギャルソンの枠にとどまらず、彼女は様々なブランドやデザイナーとの出会いによって、お互いに刺激し合いながらさらに豊かに広がっていき、新たなものを生み出してきました。
ここからは、彼女がどのように他者と関わりながら、独自の表現をさらに広げていったのかを見ていきましょう。
山本耀司氏(ヨウジヤマモト)との関係性

今では世界的に知られる存在となったデザイナーの川久保玲と山本耀司の二人は、1981年のパリ・コレクションに登場し、それまでの華やかなスタイルとはまったく違う、“黒”を基調とした服で世界に大きなインパクトを与えました。そのスタイルは「黒の衝撃」と呼ばれ、日本のファッションが世界から注目を集めるきっかけとなりました。
川久保玲(コムデギャルソン)とヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)は、どちらも黒を多用し既成概念にとらわれないスタイルを貫いてきた点では共通していますが、デザインに対するアプローチは大きく異なります。
川久保玲は、「服とは何か?」という問いそのものに挑み、形を壊したり、違和感をあえてつくり出したりすることで新しい価値を生み出すタイプ。
一方、山本耀司は、布と身体の関係を大切にしながら、静けさや詩的な空気をまとったデザインを得意としています。
互いに多くを語るタイプではありませんが、インタビューなどではそれぞれが相手について言及することもありました。
山本耀司が「彼女がいるからこそ、自分も止まれない」と語ったことがあるように、二人はライバルというより、同じ時代を駆け抜けた“仲間”のような関係だったのかもしれません。
似ているようで違うからこそ、二人はそれぞれの方法で世界にインパクトを与え、日本のモードをここまで押し上げてきたのですね。

川久保玲さんと山本耀司さんの関係は、ファッション好きとして本当に興味深いですよね。
同じ時代に“黒”を武器にパリで勝負し、世界に衝撃を与えたりと共通点も多いのに、洋服のアプローチはまったく違います。
でもその違いが、それぞれのブランドの個性につながっているんですね。
お二人とも長年第一線で活躍されていて、今でも新作が出るたびにワクワクさせてくれる存在です。
Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)との関係性

川久保玲(COMME des GARCONS)とルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のコラボレーションは、ファッション好きの間でも特に話題になった貴重なプロジェクトです。
2008年と2014年の2回にわたって実現したこのコラボレーションは、どちらも川久保玲ならではの独特なセンスが光っています。
2008年の初めてのコラボレーションでは、ルイ・ヴィトンの代名詞ともいえるモノグラム柄をあえて“壊す”という大胆なアイデアが特徴でした。
川久保玲は「穴」「ジッパー」「しわ」という3つのテーマを使って、普通のラグジュアリーバッグとはまったく違う斬新なデザインを作り出しました。
たとえば、モノグラム部分に穴を開けたり、ジッパーを何カ所もつけたりするなど、見る人の予想を超える驚きが詰まっています。
そして2014年には、「アイコンとアイコノクラスト(=アイコンを壊す者)」というテーマで再びコラボしました。
ここでもまた、モノグラムのバッグに大胆に穴をあけるなど、既存の価値観に挑戦する遊び心あふれるデザインを披露しました。
どちらのコレクションも限定発売で、発売と同時に完売するほどの人気ぶりでした。
コム デ ギャルソンの独特な世界観とルイ・ヴィトンの伝統技術が組み合わさり、ただのコラボでは終わらない、ファッションの歴史に残る特別な作品となりました。
今でも中古市場で見つけると注目される、とても価値のあるアイテムです。

ルイ・ヴィトンと川久保玲のコラボレーションは、個人的にもとても印象に残っています。
モノグラムのバッグに大胆な“穴”が開いていたり、ジッパーが複数付いていたりと、まさに「えっ?」と思わせるデザインです。
でも、そこに川久保玲らしさが詰まっていて、一度見ると忘れられない存在感がありますよね。
Lewis Leathers(ルイスレザー)との関係性

川久保玲(コム デ ギャルソン)が2002年にイギリスの老舗レザーブランドのルイスレザー(Lewis Leathers)とコラボレーションしたことは、ファッションファンの間でとても話題になりました。
ルイスレザーは1910年創業という歴史あるブランドで、本格的なライダースジャケットを長年作り続けてきたことで知られています。
このコラボレーションでは、川久保玲がルイスレザーの伝統的なデザインをベースにしながらも、これまでにない川久保玲ならではの世界観をライダースジャケットに落とし込みました。
鋭いシルエットや質感はそのままに、細部のディテールや仕上げにコム デ ギャルソンらしい大胆なカッティングや、時に遊び心のあるデザインが加わり、クラシックとモダンが見事に合わさった一着に仕上がっています。
その後も継続的にコラボレーションを行い、2012年からは毎シーズン、新作レザージャケットを発表しています。
しかし青山本店限定発売かつ数量限定ということもあり、市場に出回る数は非常に少なく、その分希少価値も非常に高くなっています。

この限定コラボアイテムは生産数が少なく、市場にもあまり出回らないため、中古市場では特に希少価値が高くなっています。
ルイスレザーの伝統とコム デ ギャルソンの世界観が合わさったこのコラボレーションは、レザー好きはもちろん、ファッションファンの間で大きな話題となっています。
川久保玲氏のパーソナルな側面と夫エイドリアン・ジョフィ
川久保玲は、公の場に多く姿を現さず、自らの私生活について語ることもほとんどありませんが、その静かな佇まいの裏には、芯のある意志と豊かな人間性が垣間見えます。
そんな川久保玲を長年そばで支えてきたのが、夫でありビジネスパートナーでもあるエイドリアン・ジョフィです。
ビジネスとプライベートの両面で深く関わるこのふたりの関係は、ブランド「コム デ ギャルソン」の成長においても欠かせない存在となっています。
ここからは、川久保玲さんの知られざるパーソナルな一面と、ジョフィ氏とのパートナーシップに迫ってみましょう。
夫エイドリアン・ジョフィの役割とコムデギャルソンにおける影響

コム デ ギャルソンというブランドを語るとき、多くの人がまず思い浮かべるのは、デザイナーであり創業者でもある川久保玲さんの独創的な世界観です。
しかし、その背後でブランドを世界に広げビジネスとして成立させてきたのが、夫でありビジネスパートナーでもあるエイドリアン・ジョフィです。
南アフリカ出身のエイドリアン・ジョフィは、心理学を学んでいたという異色の経歴の持ち主ですが、1987年に川久保さんと出会い、やがて人生のパートナーとなりました。
そして1990年代にコム デ ギャルソン社のCEOに就任し、ブランドの経営全般を担うようになりました。
デザインや表現に全力を注ぐ川久保玲に対して、エイドリアン・ジョフィは経営や店舗の運営、海外展開といったビジネス面を担い、お互いの得意分野を尊重しながら、ブランドを世界へと広げていきました。
特に話題になったのが、2004年にロンドンにオープンした「ドーバー ストリート マーケット」です。
セレクトショップという枠を超えて、まるでアートギャラリーのような空間で人々の心をつかみました。
現在ではニューヨークや東京、ロサンゼルスなどにも広がっていて、その独自のスタイルは世界中のファッション好きから注目されています。
表舞台にはあまり出ないエイドリアン・ジョフィですが、川久保玲がコレクションのアイデアを自由に追求できるのも、ジョフィさんがその舞台を整えているからこそです。
二人は、仕事においてもプライベートにおいてもお互いを深く信頼し合う関係であり、お互いに極力口を出さないスタンスで、長年二人三脚でブランドを築いてきました。

川久保玲という唯一無二の才能が、世界でここまで影響力を持つ存在となった背景には、エイドリアン・ジョフィという存在が欠かせなかったことは間違いありませんね。
メディア露出とプライベート:謎多きデザイナーの素顔

ファッション界において「川久保玲」という名前は、まさに伝説的な存在ですが、その人物像は驚くほどベールに包まれています。
これだけ長く世界的な注目を集め続けているにもかかわらず、メディアへの露出は極めて少なく、インタビューに応じることも稀で、公の場に現れても、黒一色のシンプルな服装に控えめな佇まいで、あくまで“語るのは服”というスタンスを貫いています。
川久保玲の発言が掲載された数少ないメディアのひとつが雑誌『SWITCH』です。
そこでは、「私はデザイナーではなく、表現者である」という言葉や、「新しい価値観を作りたい」といった印象的なコメントが紹介されています。
作品やコレクションには強いメッセージ性が込められているにもかかわらず、自身の言葉で多くを語ることはありません。
しかしその姿勢が、川久保玲という人物をさらにミステリアスに、そして魅力的に見せているのかもしれません。
公の場ではほとんど笑顔を見せず、感情を表に出さない一方で、関係者からは「情熱的でユーモアもある人」と語られることもあったそうです。
仕事に対しては非常にストイックで、納得できないとすべてを白紙に戻すような厳しさも持ち合わせていますが、それは、「新しさとは何か」を真剣に問い続ける姿勢のあらわれでもあります。
“語らない”からこそ、見る側が想像し、受け取る余白が生まれていくように
川久保玲というデザイナーの魅力は、その沈黙の中にこそ宿っているのかもしれません。

多くのデザイナーがセルフブランディングを意識し、SNSなどで積極的に発信する現代において、川久保玲さんはその真逆を行く存在です。
しかし、それこそが彼女らしさであり、服そのものの魅力を純粋に届けたいという想いの表れなのかもしれませんね。
よくある質問(FAQ)
- Q川久保玲氏と山本耀司氏の関係は?
- A
1980年代初頭に共にパリで衝撃的なデビューを果たし、世界のファッション界に影響を与えた日本のデザイナーとして比較されることが多いです。直接的な師弟関係などはありませんが、互いに刺激し合う存在と言われています。
- Q川久保玲氏のデザインはなぜ評価が高いのですか?
- A
常に既存の価値観に疑問を投げかけ、新しい美の概念を提示し続けるその革新性、強い独自性、そしてファッションを単なる衣服ではなく、自己表現や社会的メッセージを込めたアートの域にまで高めた功績が世界的に高く評価されています。
- Q川久保玲氏は結婚していますか?夫は誰ですか?
- A
はい、コムデギャルソン社のCEOであり、ドーバーストリートマーケットのディレクターも務めるエイドリアン・ジョフィ氏と結婚しています。
まとめ
こちらの記事では、コムデギャルソンの創業者である川久保玲とはどんな人なのか?について、
川久保玲のこれまでの歩みや、ファッション界に与えてきた世界観や人気アイテムなどを、紹介させていただきました。
「こうじゃなきゃいけない」という決まりごとがない、自由で見たこともないような形やデザインは現在も多くの人々に新しい発見や刺激を与え続けています。
また、コムデギャルソン買取ページでは、買取強化モデルや買取実績などコムデギャルソンに関する買取情報を詳しくご案内しておりますので、お時間がありましたらぜひこちらもご覧ください!
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