毎シーズン私たちの「当たり前」を軽々と覆してくれるCOMME des GARCONS(コム デ ギャルソン)。2025年春夏も、その期待を裏切らない、いやさらに先を行く挑戦的なコレクションが披露されました。
テーマは「不確かな未来(Uncertain Future)」。デザイナーの川久保玲がこのテーマに込めた思いとは。実際に発表されたコレクションを紹介しながら、そこに込められた思いにも迫っていこうと思います!

世界中の注目を集めるコムデギャルソン。
今シーズンも見逃せない内容となっております!
早速コレクションのテーマ、そこに込められた思いを紹介していきたいと思います!
コムデギャルソン 2025年春夏「不確かな未来」について

「不確かな未来」と聞いて、みなさんはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
漠然とした不安、予測できない変化、など思い浮かべることは人それぞれだと思います。
コム デ ギャルソン2025年春夏コレクションでは、そんな曖昧で捉えきれない“未来”というテーマを、服というメディアを通して見事に表現しています。
まずは、このテーマに川久保玲がどんな思いを込めたのか、その背景からひも解いていきたいと思います!
コレクションに込められた思い
まず最初に、川久保玲自身が語った言葉をご紹介します。
「空気感と透明性で立ち向かうことは、ある種の希望を意味するかもしれない」
この一言に、今季のコレクションが持つ静かで力強いメッセージが凝縮されているように感じます。
混沌とした時代にあっても、希望を失わない。そんな静かな意志が、このコレクション全体に流れているように感じられました。
こんな時代だからこそファッションに出来ることは何か、その問いかけに対して川久保は“希望”という曖昧で繊細な答えを提示しました。
コレクションの背景
今回のコレクションを通して川久保は以下の様なメッセージを伝えています。
- 難民や環境破壊を想起させるスローガンやゴミの写真を素材に纏わせることで、現代社会の「モヤモヤ」を可視化
- 単なる悲観ではなく“可視化”と“問いかけ”を通じて、観る者に行動や思考の余地を与える構成
ルックの中には、ゴミの山を写したプリントや、破棄されたポスターの断片のようなパターン、まるで廃材を纏っているかのような質感のテキスタイルが使用されており、どれも現代社会の“矛盾”や“無関心”を表現しているかのようです。

社会的問題や自身の思いをファッションを通して表現する姿勢は
まさにコムデギャルソンだと言えますね!
2025年春夏「不確かな未来」コレクション紹介
それでは、実際に発表されたコレクションの中から、印象的なルックとそこに込められたメッセージをご紹介していきます!
ひとつひとつのアイテムに込められた「問い」や「想い」を感じながら、川久保玲の描いた“未来”を一緒に覗いてみましょう。
注目ルック

LOOK NO.4
レースの下には環境問題や難民問題に対するスローガン、ゴミの写真がプリントされており、生地の下から覗くような形になっています。

LOOK NO.18
血しぶきの様なプリントが目を引くこちらのルック。戦争や差別と言った問題背景に花柄のシューズが目を引きます。

LOOK NO.22
コレクションの終盤にて登場したルック。川久保が話していた透明感をカラーと素材で表現しているように感じます。

LOOK NO.6

LOOK NO.15

LOOK NO.17
チェスのコマのような柱状のオブジェを思わせる造形的なルック、そして後半に登場した円錐や円柱といった立体を取り込んだシルエットも登場しました。もはや洋服という枠に収まらないその造形には、川久保玲の内なる心情が映し出されているのかもしれません!
実際にコレクションを見てみると、かなりメッセージ性の強いルックが目を引きます。
ただのファッションではなく、そこには「伝えたい何か」が確かに存在していて、見る者に静かに問いかけてくるような強さを感じますね!
スローガンやゴミの写真が大胆に使われたルックもあれば、透明な素材で“見えないもの”を表現したような繊細な装いもあり、それぞれのアイテムに、社会の現実と向き合いながらも、どこか希望を感じさせるストーリーがあります。
よくある質問(FAQ)
- Qコムデギャルソンの過去のコレクションと比べて、2025年春夏はどう違う?
- A
これまでも挑戦的なテーマを打ち出してきたコム デ ギャルソンですが、2025年春夏は特に“社会との対話”が強く意識された内容でした。今までよりも内面的なテーマのコレクションだと言えますね!
- Q川久保玲は今回のコレクションでどんなメッセージを伝えたかったの?
- A
社会の混沌や矛盾を「見える形」にすることで、ただの悲観ではなく、「私たちはどう向き合うのか?」という問いを観る側に投げかけています。ファッションを通じて思考を促す、哲学的なアプローチが印象的でした。
- Qコムデギャルソン 2025年春夏コレクションはどこで見られますか?
- A
コレクションのルックは、公式サイトのほか、「WWD Japan」や「VOGUE JAPAN」などのファッションメディアで公開されています。SNSでは #commedesgarcons や #cdg2025ss などのハッシュタグでも話題になっています。
まとめ
今回のコム デ ギャルソン2025年春夏コレクション「不確かな未来(Uncertain Future)」は、ただ未来の不安を描くだけでなく、その中にある小さな希望や、気づいていなかった問いをそっと浮かび上がらせるようなコレクションでした。
透明な素材や崩れたシルエット、ゴミや言葉のプリント…。一見バラバラに見える要素も、川久保玲の手にかかると、どれも今を生きる私たちに“何か”を問いかけてくるように感じられます。
「未来はわからない。だけど、それでも考え続けることはできる。」
そんなメッセージが、服を通して静かに、でも確かに伝わってきました。
ファッションとは、着るだけじゃなくて、感じたり、考えたりできるんだなと改めて思わせてくれる、そんなコムデギャルソンらしさが詰まったコレクションでしたね!
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