『リーバイスXX(ダブルエックス)』。ヴィンテージジーンズと言えば!というほどの代名詞モデルであり、“いつかはXX(ダブルエックス)を手に入れたい”と憧れるデニム好きも多い、言わばアンティークデニムです。古着に明るくなくとも、その名前くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回はリーバイスのXXについて紐解き、代表的なアイテムや価値と相場についてもご紹介していきます。是非最後までお付き合いください!

今回は100年以上の歴史を持つリーバイスから、不動の人気を誇るヴィンテージの魅力を解説します。リーバイスのヴィンテージ知識を押さえ、ジーンズ選び・コーディネートをもっと楽しみましょう!
リーバイスXXとは?

老舗ジーンズブランドとして、老若男女から親しまれる「Levi’s(リーバイス)」。
その中でも高い価値を持つ『リーバイスXX』とは何を指すのでしょうか。その特徴から人気の理由まで解説いたします。
リーバイスXXの基本情報

リーバイスXXとは、リーバイスが1890年頃から使用していたデニム生地の名称であり、主にワークウェア向けに作られた丈夫な生地を指します。
「XX」という名前の由来には諸説あり、一説には「Extra Extra(特別に頑丈)」を意味するとされています。また、当時のリーバイスの生地供給元であるコーンミルズ社が最高品質のデニムに「XX」表記をしていたことが影響したとも考えられています。
代表的なモデルとして「501XX」が挙げられ、これは1890年に誕生した501の初期モデルにあたります。501XXは、戦前から戦後にかけて仕様が変化し、ヴィンテージデニムの中でも特に高い人気を誇ります。特に1947年モデルや1955年モデルはファンの間で評価が高く、ディテールの違いがコレクターズアイテムとしての価値を生んでいます。
現在もリーバイスは復刻版を販売しており、XXの名称はプレミアムラインとして受け継がれています。
リーバイスXXがヴィンテージ古着好きに人気の理由



リーバイスXXがヴィンテージ古着好きに人気の理由は、そのタフさと経年変化の美しさ、歴史的背景による希少価値、そしてブランドのステータス性にあります。
リーバイスXXデニムは、耐久性に優れた肉厚な生地が特徴で、長年の着用によって独特の色落ちやアタリが生まれます。この経年変化の美しさは、ヴィンテージデニムならではの魅力として多くの愛好家を惹きつけています。
また、リーバイスXXは1890年代から使用され、特に戦前から1950年代のものは生産数が限られていたため、現存する個体が少なく希少価値が非常に高いです。第二次世界大戦中のモデルや戦後の501XXは、時代ごとの仕様変更があり、ディテールの違いがコレクター心をくすぐります。
さらに、リーバイスはジーンズの原点ともいえるブランドであり、世界的なステータスを確立しています。そのため、ヴィンテージのリーバイスXXを所有することは、ファッションや古着文化への深い理解を示す象徴ともなり、多くのファンにとって憧れの存在となっています。

リーバイスXXがヴィンテージ古着好きに人気なのは、その希少性と歴史的価値が魅力だからです。特に50年代のXXは、セルビッジデニムの風合いや色落ちが抜群で、経年変化を楽しめるのがポイント。まさに「育てるデニム」として愛され続けています!
リーバイスXX買取サービス
リーバイスXXの歴史

リーバイスXXは、どのように誕生し現在の人気に至ったのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
誕生から進化までの歩み

リーバイスXXの歴史は、ゴールドラッシュ時代にまで遡ります。
1853年、リーバイ・ストラウスがサンフランシスコで創業し、鉱夫や労働者向けに耐久性の高いワークウェアを提供したことが始まりでした。
その後、1890年にロットナンバー制度が導入され、「501XX」として知られるモデルが誕生します。XXは、最高品質のデニム生地を示すもので、タフさと履き込むほどに味が出る特徴を持っていました。501XXは時代とともに改良が加えられ、1937年にはサスペンダーボタンの廃止、1941年には第二次世界大戦の影響でリベットやステッチが簡素化されるなどの変化がありました。
戦後、1947年モデルではシルエットがスリム化され、1955年モデルでは太めのストレートシルエットが特徴となるなど、時代の流行に合わせてディテールが調整されました。
こうした歴史的背景と細かな仕様変更がヴィンテージ市場での価値を高め、リーバイスXXは現在も多くの古着愛好家やコレクターにとって特別な存在となっています。
リーバイスXXの歴史年表

下記の年表は、リーバイスXXの歴史の主要なポイントを簡潔にまとめています。
ヴィンテージデニム好きの方が一目で流れを理解できるように構成しております。
年代 | 出来事 | 詳細 |
---|---|---|
1873年 | リーバイスの誕生 | リーバイ・ストラウスとヤコブ・デイビスがリベット補強デニムパンツの特許を取得し、リーバイスのデニム誕生。 |
1890年 | 「501」の誕生 | 特許期限切れに伴い、製品に「501」のロットナンバーを付けるようになる。 |
1922年 | ベルトループの追加 | サスペンダーに加えてベルトを使用できるよう、ベルトループを追加。 |
1936年 | レッドタブの導入 | ブランド識別のため、右バックポケットに赤い布タグ(レッドタブ)を取り付ける。 |
1941年~1945年 | 第二次世界大戦と仕様変更 | 戦時中の物資統制により、リベットの削減やアーキュエイトステッチの簡略化が行われる。 |
1947年 | 戦後の501XX登場 | 第二次世界大戦後、501XXが復活し、ディテールが改良される。 |
1952年 | 革パッチから紙パッチへ移行 | 501XXのパッチがレザーから紙製へ変更。 |
1955年 | テーパードシルエットへ変更 | 太めのストレートシルエットから、ややテーパードの効いたシルエットに変更される。 |
1966年 | 隠しリベット廃止 | バックポケットの隠しリベットが廃止され、バータック仕様に変更される。 |
1971年 | 赤タブの「LEVI’S」表記変更 | 「Big E(LEVI’S)」から「Small e(Levi’s)」へ変更される。 |
1983年 | バレンシア工場で501XX復刻版が生産開始 | ヴィンテージ仕様のリーバイス501XXがリーバイスUSAのバレンシア工場で復刻される。 |
1990年代 | 日本のヴィンテージデニムブーム | 日本国内でリーバイスXXを中心としたヴィンテージデニムが大ブームとなる。 |
2000年代以降 | 復刻版やプレミアムモデルが人気 | LVC(Levi’s Vintage Clothing)シリーズなど、オリジナルに忠実な復刻モデルがリリースされる。 |

リーバイスXXは、1890年代に登場したデニムの元祖ともいえるモデル。50年代の「501XX」は特に有名で、米国製のセルビッジデニムや隠しリベットが特徴。ガンガン履き込むほどに味が出る、まさにヴィンテージ好きの憧れの一本です!
リーバイスXXのモデル・年代による違いと特徴

こちらの章では、リーバイスXXのモデルを年代による違いと特徴を踏まえて解説いたします。
代表的なヴィンテージXXモデル一覧

リーバイス501XX
1890年に誕生した501の初期モデルで、高品質なXXデニムを使用したジーンズです。時代とともにディテールが変化し、特に戦前・戦後のモデルはヴィンテージ市場で高い人気と価値を誇ります。

リーバイス503BXX
501XXのボーイズ品番で基本的なディテールや使われる生地は501XXと同じですが、サイズが小さい為501XXと比較すると市場相場は安価で小柄な男性やレディースにも人気の高いヴィンテージデニムです。

リーバイス505XX
501XXと同じくXXデニムを使用したヴィンテージジーンズで、主にジッパーフライ仕様が特徴のモデルです。1960年代に登場し、501XXより細身でテーパードの効いたシルエットを持ちます。現在、ヴィンテージ市場で高い人気を誇ります。
年代を判別するチェックポイント

リーバイスXXの年代を判別する際には、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、パッチの表記やボタン裏の刻印を確認します。パッチに記載されている「BIG E」と「small e」の違いは、1971年を境に変更されており、「LEVI’S」と大文字表記されているものは、それ以前に製造されたモデルです。
また、ボタン裏の刻印は製造工場を示しており、特定の刻印から生産時期を推測することが可能です。例えば、「555(バレンシア工場)」の刻印があるものは、1990年代の復刻モデルに多く見られます。
次に、紙パッチと革パッチの違いも判別する際に重要となってきます。革パッチは1920年代以前のモデルに使用されており、それ以降は紙パッチへと変更されました。紙パッチの色や質感も年代によって異なり、1950年代のものは厚みがありしっかりとした作りですが、1970年代以降のものは薄くなっております。
こうしたポイントを総合的に判断することで、リーバイスのヴィンテージモデルの年代をより正確に特定することができます。詳しくは下記のページで解説していますので、ご覧ください▼

リーバイスXXの年代判別は、紙パッチの表記やボタン裏の刻印がカギ!「501XX」の表記や革パッチの有無、隠しリベットの形状も重要。50年代なら紙パッチが分厚く、赤タブは「BIG E」。細かいディテールを見れば、年代が見えてくる!
リーバイスXXの価値と相場
ヴィンテージリーバイスXXはデニム愛好家やコレクターにとって「KING OF DENIM」とも言える存在です。その価値が高い理由は以下の点にあります。
・希少性:オリジナルの501XXは年々市場から姿を消し、状態の良いものは特に入手困難
・歴史的価値:アメリカのワークウェア文化の象徴であり、ヴィンテージファッションのアイコン
・インディゴの経年変化(色落ち):当時の天然インディゴ染料と旧式の織機による特有の風合い
・投資対象:近年、特に海外マーケット(アメリカ・日本・ヨーロッパ)で価格が高騰
リーバイスXXの中古市場での相場価格帯
リーバイスXXの相場は年代・モデル・状態によって大きく異なりますが、以下はおおよその市場価格です(2025年3月時点)
製造年 | 状態(未使用) | 状態(使用感あり) | 価格帯の目安 (円) |
---|---|---|---|
1940年代 | 高額(500,000円〜) | 中〜高額(150,000円〜) | 500,000〜1,000,000円 |
1950年代 | 高額(400,000円〜) | 中(100,000円〜) | 400,000〜800,000円 |
1960年代初期 | 中〜高額(200,000円〜) | 低〜中額(50,000円〜) | 200,000〜500,000円 |
1960年代後期〜1970年代 | 中(100,000円〜) | 低(30,000円〜) | 100,000〜200,000円 |
ヴィンテージリーバイスXXの価格は近年上昇傾向にあります。特に以下の要因が価格高騰に影響を与えています。
・世界的なヴィンテージデニムブーム(特にアジア圏)
・リーバイスが公式にヴィンテージ復刻を展開し、オリジナルの価値が再評価
・コロナ禍でのコレクター市場の活性化
・ストリートブランドやハイブランドとのコラボレーションでの影響
・海外マーケット(特にアメリカ)での日本製ヴィンテージ品の人気上昇

ヴィンテージリーバイスXXは、デニム市場において最も価値のあるコレクターズアイテムの一つです。特に戦前や大戦モデルは数が少なく、今後も価格は高騰する可能性があります。状態の良い個体は投資対象としても注目されており、今後さらに市場価値が上がる可能性が高いです!
リーバイスXXに関するよくある質問(FAQ)
- QリーバイスXXとは何ですか?
- A
リーバイスXXは、1940~1960年代に生産されたリーバイスのデニムパンツに付けられた名称で、「XX」は高品質なデニム生地(Extra Extra Strong)を意味します。特に501XXはヴィンテージ市場で高い人気を誇ります。
- QリーバイスXXのオリジナルと復刻版の見分け方は?
- A
リーバイスXXのオリジナルと復刻版を見分けるには、以下のポイントが重要です。オリジナルは革パッチや紙パッチに経年変化があり、赤タブは色褪せていることが多い。デニム生地はザラつきがあり、ムラのある色落ちが特徴。ボタン裏には工場番号の刻印があり、リベットやステッチも手作業感が残る。一方、復刻版はパッチが新品に近く、内タグに「LVC」の表記があることも。縫製も均一で、新品のような仕上がりが特徴。これらを総合的にチェックすると見分けやすいです。
- Qシュプリームの紐なしのパーカーは買取して貰えますか?
- A
値上がりするリーバイスXXの年代は、1940~1960年代のオリジナルXXモデルです。特に1947年~1952年製の革パッチ501XXは希少価値が高く、高額で取引されます。また、戦前の1930年代モデルや戦時中の大戦モデルも人気です。「Big E」表記の赤タブ(1971年以前)や隠しリベット付きモデルも高騰しやすいです。保存状態が良い個体ほど高額になる傾向があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ヴィンテージパンツの金字塔『リーバイスXX』について深堀してまいりました。全てのジーンズの原点となったリーバイスのヴィンテージには、一言では語れない奥深い魅力が秘められています。知識を踏まえた上で手に取る一本は、愛着もより一層深まるのではないでしょうか。
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