2023SSコレクションがスタートしたシュプリーム(Supreme)。
昨年2022年2月、デニム・ティアーズのデザイナーを務めるトレマイン・エモリーが新クリエイティブディレクターとして就任しました。
大きな話題となっていたのでご存じの方も多いかもしれませんが、この記事ではトレマイン・エモリーとはどんな人物なのか、これまでの経歴やデザインの特徴についてあらためてご紹介したいと思います!
シュプリームの新クリエイティブディレクター トレマイン・エモリーとは?
2017年にアンジェロ・バクが退任して以降クリエイティブディレクターが不在だったシュプリーム。
2022年に新たに加入したトレマイン・エモリー(Tremaine Emory)は、アメリカ・ジョージア州出身、現在はロンドンを拠点に活動するファッションデザイナーです。
過去にはマーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)のリテールチームやステューシー(Stussy)のアート・ブランドディレクターを務めた経歴を持ち、自身ではブランド「デニム・ティアーズ(DENIM TEARS)」やクリエイティブレーベル「ノー バカンシー イン(NO VACANCY INN)」を設立。
さらにカニエ・ウェスト(Kanye West)やエイサップ・モブ(ASAP Mob)などのコンサルティングを務めるなど多岐にわたって活躍し、オフホワイト(Off-white)など数々の人気ブランドとのつながりも持つ現代のファッションシーンのキーパーソンと言われる人物です。
今後はシュプリームの創設者であるジェームス・ジェビアとともにシュプリーム全体のデザイン分野を担当しますが、デニム・ティアーズのデザイナーも変わらず務めるとのことです。
トレマイン・エモリーのデザインの特徴
アフリカ系アメリカ人のストーリーを発信
トレマイン・エモリーが大切にしているのは作品に込める強い「メッセージ」。
これまで、自身の起源でもあるアフリカ系アメリカ人としての経験や歴史的背景を現代ファッションとして表現してきました。
2019年にトレマイン・エモリーが設立したデニム・ティアーズも「通常なかなか語られないアフリカ系アメリカ人のストーリーを伝えること」をコンセプトにしたブランドです。
日本で初めてお披露目された2021年の秋冬コレクションでは「1619年に始まったアフリカ系アメリカ人の奴隷制度」をテーマに、当時の奴隷制度を象徴する綿花摘みをモチーフにしたアイテムが展開されました。
ジーンズやTシャツなどあらゆるアイテムに綿花がデザインされていたり人物の肌の色をあえて黒で描いたりと、黒人労働者を信仰で縛り強制労働を課してきた歴史をコレクションを通して問題提起しています。
トレマイン・エモリーは人種差別や奴隷制度への抗議や文化的活動も行っており、その行動や言動は常に注目を集め多くの人々に支持されています。
数々のブランドとのコラボレーション
トレマイン・エモリーはこれまでにオフホワイトやステューシー、ニューバランス(NEW BALANCE)、リーバイス(LEVI’S)などの名だたるブランドとのコラボレーションを行い、ファッションシーンでの影響力を強めてきました。
2021年春夏コレクションでスタートした、レディメイドの(READYMADE)の細川雄太とカリソーンヒル・デヴィット(Call Thornhill DeWitt)によるコンセプトレーベル「セントマイケル(SAINT M××××××)」とデニム・ティアーズのコラボレーション「セイントティアーズ(SAINT TEARS)」では、セントマイケルならではヴィンテージ感漂うアイテムにデニム・ティアーズの強いメッセージやグラフィックが組み合わされた至高のアイテムの数々が展開されました。
また、ディオール(DIOR)との「ディオール ティアーズ(DIOR TEARS)」では綿花などデニム・ティアーズを象徴するモチーフをディオールのクラフツマンシップ溢れるアイテムに落とし込んだ エレガントで独創性的なアイテムがラインナップしました。
こうした強いメッセージ性や、コラボレーションによってより魅力的なアイテムを生み出す点はシュプリームと共通するところではないでしょうか。
トレマイン・エモリーによる新生シュプリームに期待が高まります。
まとめ
シュプリームの新クリエイティブディレクターを務めるトレマイン・エモリーについてご紹介しました。
これからシュプリームでどんなアイテムを展開していくのかますます注目していきたいと思います。
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