2021年末、OFF-WHITEの創設者でありルイヴィトンのデザイナーを務めていたヴァージルアブローが亡くなりました。全世界のファッション好きに衝撃を与えた悲しいニュースでしたが、このブログではヴァージルが闘病中最後に残したルイヴィトンの22AWコレクションや様々なアイテムを紹介していきます。

   

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ヴァージルアブローが95%完成させたラストコレクション

ヴァージルがルイヴィトンに残した功績

OFF-WHITE(オフホワイト)の立ち上げからLOUIS VUITTON(ルイヴィトン)のメンズクリエイティブディレクター就任まで今や伝説のデザイナーとなったVirgl Abloh(ヴァージルアブロー)は2018年SSシーズンのデビューを皮切りに22AWに至るまでの約3年半デザイナーを務め衝撃的なコレクションを発表し続けていました。
「モードストリート」という新たな概念を作り上げた一人であるヴァージルはルイヴィトンでもストリートの要素を落とし込みルイヴィトンの持つラグジュアリーさや伝統、セレブリティとヴァージルのバックボーンであるストリートを合わせた数々のアイテムを発表し全てのシーズンのアイテムが話題になっていました。

ヴァージルが95%まで完成させた伝説となるコレクション

惜しまれつつも亡くなったヴァージルは2022年2月のパリファッションウィークにてヴァージル最後の作品である22秋冬(AW)シーズンのコレクションを95%まで完成させました。ヴァージルの死後は彼の意志を受け継いだデザインチームが最後の5%を完成させヴァージルの集大成となった22AWコレクションを発表します。
また、ヴァージルが手掛けたのは洋服やスニーカーだけではなくikeaのベッドなどの家具類など多岐に渡ります。

ヴァージルに捧げる美しいランウェイ

ルイヴィトンのランウェイは2022年に開催された22-23秋冬パリコレクションの中でも一際輝きを放ち世界中の人々の注目を集めます。死神と思わしきポップなキャラクターがプリントされたジャケットを始めとする闘病を示唆するかのようなルックや従来ルイヴィトンが持つラグジュアリーさやテーラーリングの高さが伺えるようなルック、ヴァージルのバックボーンともいえる”ストリート”や”裏原”のカルチャーや彼が影響を受けた音楽からのインスピレーションと思われるポップなデザインのルックなど様々なプレタポルテが登場し、ショーの演出も含めヴァージルに捧げるに相応しい美しいランウェイとなっていました。

最後に残した最高のコラボスニーカー

鬼才ヴァージルアブローとスニーカー

ヴァージルアブローが手掛けたスニーカーの中で最も有名なアイテムといえば「THE 10(ザ・テン)」といっても過言ではありません。ヴァージルが創設したOFF-WHITE(オフホワイト)と世界的なスポーツメーカーであるNIKE(ナイキ)がコラボを果たし現在は入手困難となっている世界で最も希少なスニーカーの一つです。その後も彼が手掛けたスニーカーは数多くあれどその全ての希少価値が高く、定価よりもかなり値上がりする所謂「プレ値」が付くのは当たり前といった時代を作り上げ、スニーカーブームを再び巻き起こした一人でしょう。

最後に残した史上初のコラボスニーカー

様々なスニーカーを世に生み落としてきたヴァージルアブローですが、ルイヴィトンの22春夏にてルイヴィトン×AIR FORCE 1(エアフォースワン)という衝撃的なコラボレーションを発表します。スウォッシュにモノグラムやダミエといったルイヴィトンの特徴的なアイコンを散りばめたスニーカーやどこか「THE 10」を彷彿とさせるカラーリングやデザインのスニーカーは間違いなく今後のスニーカーシーンの中心になるでしょう。
そして、生前ヴァージルとの親交があったラッパーのトラヴィス・スコットやカニエ・ウエスト(ye)といった世界中のセレブリティたちがこのスニーカーを着用するのではないかと予想されます。

伝説となったヴァージルの後任デザイナーとは…

ルイヴィトンの次代を担う後任デザイナーとは…

ヴァージルなき今最も注目すべきルイヴィトンのニュースといえば後任デザイナーの存在です。ヴァージルは2022-23AWシーズンまでコレクションを発表しているためまだ後任デザイナーの発表は先かと思われますが、通例であれば23春夏シーズンもしくは23-24秋冬シーズンのコレクションを手掛けるため今期の夏もしくは秋冬に決まると思われますが…。

後任デザイナーの最有力候補

ルイヴィトン程の歴史やパワー、影響力があるブランドとなればその時代を担い「トレンド」そのものを生み出すような実力はもちろんのことデザイナーとしてメディアやセレブリティたちから注目されるような”華”を持ち合わせている人物が選ばれる可能性が高いです。
最も有力と思われていたデザイナーはヴァージルとも親交があった我が国日本のNIGO氏でありましたが、NIGO氏は日本発のメゾンである「KENZO」のクリエイティブディレクター(デザイナー)に就任し2022-23AWコレクションで素晴らしいKENZOのショーを展開しました。
NIGO氏以外の後任候補で今後名前が挙がる人物といえば先日、ボッテガヴェネタから退任したダニエルリー(Daniel Lee)でしょう。ダニエルリーはボッテガヴェネタに多大な功績を残し「タイヤブーツ」や「カセット」といったヒット作を生み出した世界最高の若手デザイナーといっても過言ではない人物で、個人的にはこのダニエル・リーがデザイナーに就任する可能性が高いかと思っています。

歴史と伝統がありながらも未知数のルイヴィトン

確かな歴史と伝統があるルイヴィトンでもデザイナーによって方向性が180度変わってしまいます。あくまでも私の意見やファッション界の情勢などからダニエルリーが後任の可能性が高いと思いますが、世界中にはまだまだ素晴らしいデザイナー、クリエイティブディレクターが存在します。また、かつて新たなジャンル「モードストリート」を誕生させたバレンシアガのデムナ・ヴァザリアのようなまだ見ぬ若手デザイナーもおりルイヴィトンの今後はデザイナーによって舵を切る方向が大きく変わるでしょう。
最後に間違いなく言えることは常にルイヴィトンは時代の中心であり次に発表されるコレクションは話題を呼び注目されるでしょう。

まとめ

OFF-WHITEで華々しいデビューを飾り2018年からルイヴィトンのメンズクリエイティブディレクターに就任し2022-23AWを95%まで完成させながらもこの世を去ってしまった鬼才ヴァージルアブロー。カニエウエストやトラヴィススコットなど世界中のセレブリティを虜にした彼は最後にLOUIS VUITTON×AIR FORCEというスニーカーを残し死の間際まで偉大な功績を残し今後もヴァージルが手掛けたプレタポルテ(洋服)は色あせることなく残り続けていくことでしょう。
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image source:uptodate.tokyo,fashionsnap.com,fashionsnap.com,vogue.co.jp,esquire.com,harpersbazaar.com,gxomens.com

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