「足袋シリーズ」「エルボーパッチ」「ジャーマントレーナー」などのメゾンマルジェラの名作に並ぶ「5ZIPライダースジャケット」。
1999年に誕生し、今もマルジェラのアイコンとして受け継がれる「八の字ライダース」をはじめ、ライダースの魅力に迫っていきます!
マルジェラライダースの魅力
メゾンマルジェラの代名詞ともなるライダースジャケット。マルジェラの歴史とともに簡単にご紹介いたします。
ブランド「メゾン マルジェラ」とは?
「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」は、1988年にマルタンマルジェラが自身の名を冠に設立したフランスのメゾンブランドです。
創業当時は「メゾンマルタンマルジェラ」でしたが、2015年に「メゾンマルジェラ」に改名されております。
1998年-1999年にはエルメスのデザイナーとして活躍し、2008年にはマルジェラ本人が退任。
~2024年はジョンガリアーノ氏がクリエティブディレクターを努めておりました。
2024年12月に突如、ジョンガリアーノ氏の退任が発表され、後任としては内部昇格の噂が立っております。
ライダースに込められたマルジェラの美学
マルタンマルジェラは、引退する2008年頃まで一切メディア露出のない、謎に包まれた人物でもありました。
そんなマルジェラが展開していたアイテムは、時代に流されることなく創業当時のモードブームに反する(アンチモード)タイトなデザインやダメージ、古布を取り入れたりと他のブランドとは異なったアイテムを展開し、人々の心を掴んでおりました。
その点では他のブランドとの差別化ともなり、注目度を上げました。
その中で生まれたマルジェラのライダースジャケットは、マルジェラのデザイン哲学の一つである「解体と再構築」がライダースジャケットにも反映されていることも特徴となっております。一般的なライダースジャケットの構造を分解し、新しいシルエットやパターンを作り出すことで、オリジナリティの高いデザインが特徴です。無駄を切り落とした職人技によるディテールが変わらず、素材も最高級のものを使用されるといったこだわりも詰まっております。
マルジェラが提案する美学と時代に流されない無骨なデザインが長年愛されている理由ともあります。
現在もアップデートを繰り返し人気の衰えないマルジェラのライダースジャケットは、元々はバイカーの為のライダースジャケットともあり、袖の部分がカーブする設計ともなっております。
シーズン毎にデザインや素材も異なりますので、お気に入りの一着を見つけるのも楽しいかと思います!
メゾンマルジェラ買取サービス
マルジェラライダース人気/定番モデルご紹介
マルジェラのライダースの人気モデルや定番モデルをご紹介いたします!
ハの字ライダースジャケット
マルジェラライダースジャケット大定番となる正式名称の「5ジップライダースジャケット」。
フロントに配されたジップ部分にて、日本ではカタカナの「ハ」の字に見えることから「八ノ字ライダースジャケット」と呼ばれております。
毎シーズンアップデートされレザーがカウレザー、シープスキン、ホースレザー、ゴートレザーをはじめスエード、デニム、コットンなども展開されております。デニムやスエードは限定モデルともあり生産数が限られております。
その他ライダースジャケット
ハ の 字以外でもダブルライダースも展開されております。
香水で定番の「レプリカ」シリーズ(ヴィンテージアイテムを復刻するシリーズ)のダブルライダースはハの字に次ぐ人気のアイテムです。飾らないながらもマルジェラらしい斬新さを取り入れたアイテムが、人気を集めております。
マルジェラは八の字以外でも、様々なライダースジャケットを展開しております。デットストックも多々ありますが、現在でも探されている方が多くいらっしゃるため、プレ値にて扱われております。
名作モデル「ハの字ライダースジャケット」について
マルジェラの「ハの字ライダースジャケット」は、1999年のメンズライン開始時から毎シーズン継続的にリリースされている定番アイテムです。
2025年現在で25年以上も支持されるマルジェラのハの字ライダースジャケットの魅力について解説いたします。
年代によるハの字ライダースのデザイン遍歴
・マルジェラメンズライン最初期(1999年~2001年)
初期のものは着丈が短く身幅が広く、アーム幅が太い、ズドンとしたボックスシルエット。最初期モデルのみベンチレーションがついているため、可動域が異なります。最初期モデルのみカレンダータグがビニールで覆われ、カレンダータグは10番に丸がついています。また、初期モデルはMRSジップが使用されており、その大きさから「デカジップ」とも呼ばれております。
・ここのえ時代(2002年~2008年)
ここのえ時代は2002年〜2008年頃までに付けられておりました。日本の販売代理店「ここのえ社」が販売しており、マルジェラが手がけていた最後のシーズンでもあります。最初期とは異なり、ルーズなシルエットにカレンダータグは4番に丸がついているのも、この時期のみとなります。また、ここのえ時代ではワックスベイクド加工、スエード、ムートン、デニム素材も限定展開され希少性が高くなっております。
・マルジェラデザインチーム時代(2009年~2013年)
マルジェラが引退した後、新任のデザイナーが就くまでの期間、マルジェラのデザインチームがハの字を手がけていました。この時期はマルジェラの意志を引き継ぎ、初期モデルの復刻版も展開されました。 また、2013年AWコレクションよりファスナーにriri社のジップを採用しております。
・ジョンガリアーノ時代(2014年~2024年)
ジョンガリアーノがマルジェラのデザイナーに就任して以降、マルジェラが残した無骨さを再解釈し、スリムなシルエットとデザインが現代へとアップデートされており、ラグジュアリーさが感じられるようになりました。アイコニックなカレンダータグも首後ろへと変更となり、4つのしつけ糸も施されております。
同じ八の字でもシーズンや販売時期によって全く仕様が異なります。
現行ではレザージャケット以外にもパーカーやニット、MM6よりコートが展開されるなど様々なバリエーションにて展開されております。
マルジェラライダースジャケットの中古市場
そんなマルジェラのライダースですが過去コレクション、現行モデル問わずに中古市場で高値で取引されております。コレクション別に中古相場もお伝えいたします!
ハの字ライダース最初期(1999年~2001年)
マルジェラの本人期の中でも初期モデルは年々流通数も少なくなってきておりますので、相場が上昇する一方です。ボックスシルエットとビニールタグ、MRSジップは現行モデルでは見られないため、喉から手が出るほど欲しい方が続出しています。
当時の購入金額よりも中古相場は高く、特にサイズ「48」や「44」の状態の良いライダースジャケットが70~100万円付く事も!
ハの字ライダースマルジェラ本人期(ここのえ時代2002年~2008年)
ここのえ期は最後の本人期ということもあり、年々相場が高騰しております。
2005年までは初期モデル同様MRSジップを使用しており、2006年よりYKK社が採用されました。
世界150限定のデニム素材や裏地がムートンと言う特別モデルも展開されておりますが、一般的な八の字ライダースジャケットは相場が20万~50万程度となります。ジップやタグ、素材やカラーにて相場が異なります。
現行ハの字ライダースジャケット(2009年以降)
俳優の木村拓哉氏やお笑い芸人の都築拓紀氏などの芸能人も着用されていることもあり、現行モデルのハノ字ライダースジャケットでも10万~20万程度の相場を持ちます。
マルジェラの定番モデルという点から値崩れがあまり起きないモデルではありますが、やはり「本人期」が中古相場では強いため、現行モデルは新作であればあるほど高価買取が期待できます。
MM6(エムエムシックス)ハの字ライダースジャケット
メゾンマルジェラの6番のラインMM6(エムエムシックス)からも八の字ライダースジャケットは展開されております。
マルジェラに比べるとリーズナブルという点と白や赤、青と言ったカラーバリエーションを持ち、よりカジュアルなデザインとなっております。レザージャケット以外にもダウンジャケットやモッズコート、レザーベスト、異素材との組み合わせといった、普段のアイテムに八の字を落とし込んだデザインのものも販売されております。
レザージャケットはデザインやカラーによって異なりますが、大体の相場が8~18万程度となっております。MM6も新作モデルが高い相場を持っております。
近年ダブルライダースジャケット
ダブルライダースジャケットはハの字に比べると中古相場は低い傾向があります。新品未使用品状態ですと3~6万程度となります。
やはりマルジェラの本人期、初期モデルは高値となっております。
年々流通数も少なくなってきておりますが、お探しの方はまだまだ沢山いらっしゃります。
そのため値崩れが起きず、年々相場が上昇しております。
まとめ
今回はマルジェラのライダースジャケットについてご紹介いたしました!
特に八の字ライダースジャケットはマルジェラの代表作となり、25年以上も愛されている名品です。
そんなマルジェラのライダースジャケットを当店でも高価買取を行なっております!
ブランド買取LIFEでは、マルジェラの専属の買取アドバイザーが在籍しており、日々の買取相場も調査の上満足のいく買取金額をご提示させていただきます!
もちろん、ライダースジャケット以外のマルジェラのアイテムも高価買取中ですので、是非一度当店へご依頼くださいませ!