皆さまいかがお過ごしでしょうか。
最近帽子という帽子を全て洗濯しまして、我ながらあっぱれな仕上がりでした。
汗っかきなので帽子の汚れはつきものです。
目をそむけたくなるほど汚れていたものもきれいになって気分すっきりな休日でした。
本日はVISVIMが気になっている方向けにVISVIMのこだわりが詰まった「泥染め加工」について徹底解説いたします!
新入荷商品ご紹介
ご紹介する本日の教材はこちら。
VISVIM 22SS LEVINSON FISHTAIL
カッコいいですねえ。
22SSにて発売されたLEVINSON FISHTAIL、フィッシュテールコートはVISVIMでは定番のアイテムになっております。
こちら実際のミリタリーアイテムであるM-65というフィッシュテールコートをサンプリングしておりまして、実物に近いカーキカラーやブラックなんかも展開されております。
実物のM-65を愛用しているのですが襟の処理に困るのです。
後付けのフードがつけられるようになっている為スタンドカラーながらへにゃへにゃなのです。
そこをさすがはVISVIMです、しっかり襟を付けファッションアイテムとして昇華していますね。
さて、こちら綺麗なブラウンカラーですが、その正体が「泥染め」です。
もちろん先ほど例として挙げたカーキカラーやブラックカラーも泥染めで色を付けるのです。
この泥染めについて少し深堀をしていきます。
泥染めとは
泥染めという名前ですが泥のみでは色が定着しないのです。
泥染めのロジカルとしては泥に含まれている鉄分と植物から取れるタンニンが結合、酸化する事で色が付くのです。
私も泥だけで染めているのかと思っておりました。
この泥染めは古くから続く伝統技法であって、国内で一番盛んに今でも行われているのが奄美大島なのです。
奄美大島で行われているということには理由があります。
泥染めの聖地「奄美大島」
まず泥です。
鹿児島県は奄美大島、火山地域の為泥には火山灰が含まれており粒子が非常に細かく繊維に入りやすいのです。
鉄分も豊富に含まれており田んぼも赤みがかっているのです。
そして次に必要なタンニンですが奄美大島では車輪梅というバラ科の木が多く取れるのです。
草木からある程度の量のタンニンは取れるのですが月に6トン程使う事になるのでおのずと大量に安定して取れる植物が必要なわけですが、それに適しているのが車輪梅なのです。
火山地域由来の泥と安定して大量にとれる車輪梅から奄美大島の泥染めは成り立っているのです。
一説ですと1300年前、車輪梅で染めた着物を隠すため田んぼに入れたところ綺麗に染まったことが泥染めの始まりと言われているそうですよ。
粋ですよね発見方法。
泥染めアイテムが高い理由
このVISVIMの泥染めアイテム、非常に高価なアイテムになるのですがそれにも理由があります。
なぜなら1点1点職人が手掛けて作っているのです。
泥染めは職人が田んぼに出向き、素材を泥に入れ行われます。
1回では全然色が入らず、田んぼに入れては乾かす工程を約50~80回行うのです。
1日で行える染色は約20回、1つのアイテムを作り上げるのにどれほど日数がかかっていましょうか。
しかも奄美大島にも弱点はあり、非常に雨が多く多湿な環境なのです。
一度染めて乾くまでも時間が掛かります。
また素材も夏と冬では性質が変わります。
夏は泥の中のバクテリアが活発に動き色が出やすく、冬は車輪梅のタンニンの濃度が濃くなりまた違う風合いになります。
その為サンプルと同じ色を出すことは非常に難しいのです。
ここ迄聞くと泥染めのアイテムの値段にも納得なのではないでしょうか。
環境にも優しく職人の努力が実ったアイテムは大事にしたくなりますよね。
まとめ
泥染め、素敵ですね、、
VISVIMは素材、加工等随所に拘りが見えますので大事にしたくなるアイテムが非常に多いです。
今回ご紹介したVISVIM 22SS LEVINSON FISHTAILの買取価格はこちら。
買取価格 | |
VISVIM 22SS LEVINSON FISHTAIL | ¥110,000買取 |
VISVIMのアイテムの加工での風合いや使用での経年変化は専門バイヤーがしっかり評価させて頂きますのでお気軽にお問合せ下さいね!
image sauce:visvim.tv