DIOR（ディオール）の「スプリング 2023 メンズ カプセルコレクション」のショーが2022年5月19日（現地時間）、オンラインで開催されました。
このコレクションはアメリカを拠点とするブランド「ERL（イーアールエル）」のイーライ・ラッセル・リネッツをゲストデザイナーに迎えたことでディオールファンを驚かせた注目のコレクションで、ショーはリネッツの地元であるカルフォルニア・ヴェニスビーチにて行われました。
イーライ・ラッセル・リネッツがどんな人物なのか、またディオールの「スプリング 2023 メンズ カプセルコレクション」の詳細についてご紹介いたします。
ERL（イーアールエル） とイーライ・ラッセル・リネッツとは？
イーライ・ラッセル・リネッツはアメリカ・LAを拠点とするブランド「ERL」のデザイナーです。
リネッツがデザインするERLのアイテムは90年代のピクサーの映画やリネッツが生まれ育ったヴェニスビーチのスケーターファッション、ロサンゼルスの若者などにインスピレーションを得ており、シンプルで気取らない、どこかノスタルジックな雰囲気漂うアイテムが人気を集めています。
2021年にジャスティン ビーバーが「ミュージックステーション」に出演した際に着用したキルティングジャケットが有名で、鮮やかなカラーリングのシャツやTシャツ、アクセサリー、バッグなど幅広いアイテムを展開しています。
リネッツは2018年のブランド設立以前からフォトグラファーやステージデザイナー、映像監督としても活躍するマルチクリエーターとして知られています。
過去にカニエ・ウェストのミュージックビデオの監督やレディー・ガガのツアーセットデザインを手がけ、コムデギャルソンにはフレグランスの限定パッケージのグラフィックを提供。
カニエ・ウェストとは交流が続いており、2020年に発売されたERLのフーディーについてカニエが「俺の友達のフーディー。気に入っている」とツイートしたところ即完売したという話も有名です。
さらに故ヴァージルアブローやジャスティンビーバーなど多くの著名人から写真家としても認められています。
ディオール「スプリング 2023 メンズ カプセルコレクション」について
今回のコレクションは、「ディオールを別の視点から見ることができる人とコラボレーションをしたいと思った」と語るディオールのクリエイティブ ディレクター、キム・ジョーンズがリネッツのアトリエを訪れたことから始まりました。
キム・ジョーンズは過去にショーン・ステューシーやトラヴィス・スコットなど名だたるデザイナーとのコラボによるコレクションを数々手掛けていますが、ゲストデザイナーの起用はディオールの歴史では初となるためリネッツも驚きを隠せなかったといいます。
コレクションのインスピレーションとなったのは、リネッツの生まれ年である1991年のディオールのコレクション。
2022年5月19日にリネッツの地元であるカリフォルニア・ヴェニスビーチで行われたショーでは、1991年当時のデザイナー ジャンフランコ・フェレによる華やかなテーラリングスタイルのコレクションをベースに、リネッツとキム・ジョーンズが新しい解釈を加えたアーカイブデザインがランウェイを彩りました。
ディオールのテーラリング技術が光るシルクサテンのジャケットには、南カリフォルニアのスケーターファッションを意識したスニーカーをプラス。
ERLを象徴するキルティングジャケットを落とし込んだテーラードジャケットや、ラグジュアリーな素材に「CALIFORNIA COUTURE（カリフォルニア クチュール）」の刺繍を施したニット、肉厚なゴールドのウォレットチェーンを合わせたサドルバッグなど、ディオールの持つラグジュアリーな素材や高い技術と南カリフォルニアのスタイルが見事に融合した様々なルックが披露されました。
ヴェニスビーチの中心地をジャックして開催された今回のショーには伝説のスケートボーダーであるトニー・ホークやクリスティーナ・アギレラ、ブルックリン・ベッカム夫妻や動画クリエイターkemioなど多くのゲストの姿も見られ、カプセルコレクションとしては大掛かりで非常に華やかなショーとなりました。
まとめ
「ERL（イーアールエル）」のイーライ・ラッセル・リネッツをゲストデザイナーに迎えた、ディオールの「スプリング 2023 メンズ カプセルコレクション」についてご紹介しました。
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